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                     2022.01.12

【重盛さと美が質問!】冬の乾燥は頭皮に厳しい!冬の頭皮の2大お悩み「フケ」&「かゆみ」 徹底解説

監修・対談者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤 明男 医師
佐藤明男
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。
タレント
重盛さと美
重盛さと美
テレビなどに多数出演し、幅広い分野で活動中。
特技はものまね。出身地は福岡県。

冬にフケや頭皮のかゆみが強まるという人は多いのではないでしょうか。じつは、要因のひとつは冬の乾燥。そこで全6回にわたる冬の対談記事の第1回は、冬の乾燥がひき起こす頭皮の「フケ」と「かゆみ」にフォーカスし、その対処法についてお届けします。冬の乾燥が招く髪や頭皮のトラブルについて、薄毛治療のオピニオンリーダー佐藤先生から専門医の立場で解説してもらいましょう。対談相手は、タレントの重盛さと美さんです。

 

冬の乾燥って頭皮によくないの?まずは専門家に聞いてみよう!

重盛:はじめまして、重盛さと美です。冬にありがちな髪や頭皮の悩みについて、全6回にわたって対談させていただきます。よろしくお願いします。

佐藤:こちらこそよろしくお願いします。

重盛:第1回のテーマは、乾燥による「フケ」や頭皮の「かゆみ」です。冬は乾燥する季節ですが、頭皮も乾燥するものなのでしょうか?

佐藤頭皮も皮膚の一部ですからね。もちろん乾燥します。ただし、頭皮はカラダのほかの部位と比べて毛穴や汗腺が多く、そこから盛んに皮脂や汗が分泌されます。髪の毛による保湿効果もありますから、ほかの部位よりも乾燥を感じにくい人が多いんです。

重盛:私も冬は顔やカラダの保湿にいつも以上に気を遣っています。顔や指先、かかとなどは保湿クリームで十分にケアしますけれど、頭皮の乾燥まではあまり気にしていませんでした。

佐藤:先ほどもお話したように、皮脂は毛穴から分泌されます。手のひらや足の裏などの部位は、毛穴がないので乾燥しやすいんですよ。だから冬になると、カサカサになって保湿クリームなどのケアが必要になるんです。

重盛:毛穴って大切なんですね!毛穴が頭皮を乾燥から守ってくれているというわけですよね。

佐藤皮脂はそもそも髪や頭皮に潤いを与えて、保護するために毛穴から分泌されるものなんですよ。ですから、過度に乾燥してしまえば、頭皮のバリア機能が低下してトラブルを招くことにもつながります。

重盛:フケやかゆみなどのトラブルですよね。

佐藤:さらにひどい乾燥状態が続けば、抜け毛につながる可能性も否定できません。

重盛:抜け毛にも!それは心配ですよね。頭皮の乾燥は思っていた以上に、さまざまなトラブルを引き起こすんですね。どうやって防げばいいのでしょうか?ケアなどはありますか?

佐藤:ありますよ。まずは、頭皮の乾燥がどのような状態かを解説していきましょう。

 

冬は頭皮も乾燥状態に!

佐藤:空気が乾燥する冬は、肌と同じように頭皮も乾燥しやすくなります。夏に紫外線によるダメージを受けた人は、なおさら頭皮が乾燥した状態にあります。頭皮に白っぽく粉がふいているようであれば、皮脂の分泌が十分ではなく、乾燥している証拠だといえます。

 

抜け毛にもつながる!?乾燥から起こる頭皮トラブル

佐藤:頭皮はカラダのほかの皮膚と同じように、表皮、真皮、皮下脂肪組織という3つの層から成っています。皮脂は、このうちの真皮の中にある皮脂腺でつくられて毛穴から分泌されます。

この皮脂が頭皮の表面を保護して乾燥から守り、髪に潤いやツヤを与える役割を果たしています。冬に空気が乾燥したり、何らかの原因で皮脂の分泌量が少なくなったりすると、頭皮が乾燥してバリア機能が低下し、さまざまなトラブルの原因になります。

乾燥による頭皮のトラブルとして代表的なものには、フケやかゆみがあります。かゆみから頭皮をかきむしり、皮膚が剥がれてフケが出るというケースもよく見られます。ひどい乾燥状態が続いて頻繁にかきむしると、頭皮が傷ついて抜け毛につながる場合もあります。

 

「フケ」と「かゆみ」の原因を知ろう

重盛:頭皮の皮脂は、髪の健康ためにとても大切なんですね。頭皮がオイリーだと髪がベタベタになりそうで、乾燥した頭皮のほうが髪にはよさそうだと勘違いしていました。

佐藤:皮脂の主な成分は中性脂肪なんです。オリーブ油やサメの肝油に含有されているスクアレンなどの成分も含まれています。

重盛:カラダや美容によさそうですね。

佐藤カラダが必要としているから、皮脂が分泌されるわけです。適度な皮脂の分泌は頭皮によいのです。問題なのは、分泌量が多すぎたり少なすぎたりする場合です。たとえば、フケの原因も乾燥だけではありません。皮脂量が多すぎても、フケの原因になることがあります。

重盛:皮脂が多すぎても少なすぎてもトラブルの原因になるんですね。ケアするのが難しいですね。乾燥肌か脂性肌かは関係がありますか?

佐藤:顔が脂性肌でも頭皮が乾燥肌という人や、その逆の人もいますので、一概にはいえません。正しいケアをするためにも、次はフケやかゆみが起こるメカニズムをお教えしましょう。

重盛:なぜフケやかゆみが起こるのかという基本を知るのは大事ですよね。よろしくお願いします。

 

フケやかゆみが起こるメカニズムとは

佐藤:フケは古くなった頭皮の細胞が剥がれ落ちたものなので、誰の頭皮にも存在します。正常な場合は目に見えないほど小さいので、あまり気にならないだけです。フケが目立つ場合は、乾燥など頭皮に何らかのトラブルがある証拠です。また、頭皮のかゆみを引き起こす原因はさまざまですが、乾燥もそのひとつです。

 

どうして冬はフケが増えるの?

佐藤:フケは頭皮の角質層が古くなって垢となり、剥がれ落ちたものです。表皮は、表面から角質層、顆粒層、有棘層、基底層という層に分かれ、一番下の基底層では常に細胞分裂が繰り返されています。

新しい細胞ができると、古い細胞は下から上へと押し上げられ、やがて角質層まで達して角質片として剥がれ落ちます。この新陳代謝のサイクルをターンオーバーといい、剥がれた角質片がフケです。

フケは誰の頭皮にもありますが、ターンオーバーが正常な場合は目に見えないくらい小さいフケなので気になりません。このターンオーバーの周期は通常1ヵ月程度ですが、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、目に見える

塊のフケとなってしまいます。そうすると肩に落ちたり、髪の毛に絡まったりして目立つようになります。

フケには乾性と脂性があります。乾性のフケがでる原因のひとつが乾燥です。適量な皮脂は頭皮や髪の保護膜となって頭皮を乾燥から守っていますが、皮脂の分泌量が足りずに頭皮が乾燥すると、ターンオーバーのサイクルが短くなり、未熟なまま角質が剥がれてフケになります。

特に乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすいので、冬の空気が乾燥する季節には乾性のフケが悪化する傾向があります。また、アトピー性皮膚炎など、ひどく乾燥した状態の皮膚炎になると、かゆみから頭皮を掻きむしってさらにフケがでることもあります。乾性のフケはカサカサして細かいのが特徴です。

一方、脂性のフケは塊が大きく、その原因は脂漏性皮膚炎だと考えられます。皮脂の分泌が異常に高まることで皮膚炎を起こし、赤みやかゆみを伴います。治療にはステロイド系のローションや抗真菌薬のローションを使います。

ほかにも、尋常性乾癬になると赤い発疹ができて、その表面を銀白色のウロコ状のかさぶたが覆い、それがフケのように落ちます。また、シャンプーなどにかぶれて皮膚炎を起こし、フケがでる場合もあります。

フケの原因は乾燥だけではないので、フケの症状が長く続く場合や悪化する場合は皮膚科などの専門医を受診するほうがいいでしょう。

 

冬は頭皮がかゆい!どうしてそうなるの?

佐藤:頭皮のかゆみの原因はさまざまですが、乾燥もそのひとつです。乾燥により頭皮を覆って保護するはずの皮脂が足りなくなると、頭皮のバリア機能が低下します。そうすると、細菌などが真皮に入り込みやすくなり、それが刺激となってかゆみを引き起こします。

頭皮のバリア機能が低下している時には、シャンプーや整髪料などの成分も刺激になってかゆみの原因になることがあります。

かゆいからといって、掻きむしっていると乾燥性湿疹などの炎症を招き、さらにかゆみが増すこともあります。また、掻きむしることで剥がれ落ちる角質片(フケ)の量が増えると、新しい細胞を作りだそうと細胞分裂が盛んになってフケの症状が悪化する場合も。

そのほか、かゆみには脂漏性皮膚炎や尋常性乾癬などさまざまな原因があります。かゆみが強い場合は自己判断でかゆみや炎症を悪化させないように、皮膚科などの専門医を受診して適切な治療を受けましょう。

 

乾燥による「フケ」&「かゆみ」の対処法はこれ!

重盛:フケって誰の頭皮にもあるものだったんですね。

佐藤頭皮の新陳代謝によるものですから、誰の頭皮でも起こっていますよ。通常は気にならないだけですが、何らかの頭皮のトラブルによって目立つようになってしまうのです。かゆみとセットで起こることも多いですね。

重盛:その原因のひとつが乾燥ということなら、冬はできるだけ頭皮を乾燥させないように気をつけたほうがいいんですね。

佐藤:乾燥が原因のフケやかゆみの場合は、そうです。あとは乾燥によってバリア機能が低下しているので、頭皮に刺激が強いことは避けたほうがいいですね。予防のための対処法をお教えしましょう。

 

乾燥による「フケ」や「かゆみ」を予防する頭皮ケア

佐藤:冬は空気が乾燥して頭皮も乾燥しやすくなります。日頃の生活習慣も含めて、頭皮が乾燥しにくい行動を心がけるようにしましょう。

 

洗髪は1日1回が基本&ドライヤーに注意

佐藤:フケやかゆみがあると「フケを洗い流したい」「頭皮の汚れや汗でかゆみが生じているのではないか」と感じて、頻繁に洗髪してしまう人がいますが逆効果です。洗いすぎないように注意しましょう。

これは頭皮の乾燥が原因で起こる乾性フケの場合でも、皮脂の分泌量が過剰なことで起こる脂性フケの場合でも同じです。どちらも頭皮を守ってくれるはずの皮脂を必要以上に洗い流すことで、頭皮をさらに乾燥させたり、逆に皮脂の分泌をさらに促したりして、フケやかゆみを悪化させる原因になります。洗髪は1日1回で十分です。

また、洗髪後のドライヤーの熱風も頭皮の乾燥を悪化させる要因になります。頭皮から15㎝は離して一気に乾かすようにしましょう。

それではドライヤーは使わないほうがいいかというと、生乾きのままでいるのはもっとNG。雑菌が繁殖してフケやかゆみの原因となる炎症を起こすことがあるので、髪の毛はしっかり乾かすようにしてください。

 

暖房の効いた部屋には気をつけよう

佐藤:寒さが深まると室内の暖房もつけっぱなしになりますが、エアコンの温風が頭部に直接当たるよう場所には長時間いないようにしましょう。頭皮の水分を奪い、フケやかゆみを進行させることがあります。職場などで席が動けない時には、風向きを変えるなどの調整をしてもいいでしょう。

加湿器なども上手に活用して、室内の空気が乾燥しすぎないように工夫することが大切です。

 

頭皮への刺激を避ける

佐藤:乾燥しがちな頭皮はバリア機能が低下しているので、刺激になるようなことはできるだけ避けるようにしましょう。

バリア機能が低下してる時は、シャンプーや整髪料の成分が真皮に入り込んで刺激になることもあるので、刺激が強いと感じる場合は刺激の少ないタイプのものに変えるなど、自分の状態に合ったものを選ぶことです。

頭皮に潤いを与えるための頭皮ローションも、その人の頭皮の状態に合ったものを選ばないと悪化する場合があるので、しばらく使ってみて改善しない、もしくは悪化していると感じる場合は使用を控えたほうがいいでしょう。

かゆいからと強めにブラッシングしたり、ゴシゴシと頭皮を洗ったりするのも刺激を与えてよくありません。乾燥しがちな頭皮はデリケートな状態になっているので、やさしくケアすることが大切です。

重盛:冬は室内にこもりがちなので、気づかないうちに乾燥した部屋に長時間いることも多いですよね。

佐藤:空気が乾燥しているとインフルエンザのウイルスなども活発になりますし、カラダの健康を考えても、頭皮の健康を考えても、適度に湿度がある状態を保つほうがいいのです。

重盛:よかれと思ってしているシャンプーが、逆効果になる場合もあると聞いて、こちらも気をつけたいと思いました。

佐藤:冬の頭皮の状態といっても、人それぞれですからね。ご自分の頭皮のコンディションに合ったケアを見つけていくことが大事だと思います。

重盛:佐藤先生、ありがとうございました。次回は、家にこもりがちな冬の頭皮ホームケアについてお聞きしていきたいと思います。

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ArtNature

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