# HAIR CARE
                   
更新日:2023.01.25

肩こりが薄毛・抜け毛の原因のひとつになる理由を解説!肩こり改善方法も紹介

監修者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤 明男 医師
佐藤明男
さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 日本形成外科学会専攻医, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。  
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肩こりが薄毛の原因になると聞いたことがあるかもしれませんが、科学的根拠はありません。しかし肩こりが頭皮に悪影響を及ぼす可能性はあります。薄毛や抜け毛を防ぐのであれば、肩こりはケアしておきましょう。

本記事では肩こりで薄毛になる理由と、肩こりの原因・解消方法を解説します。

髪の毛に悪影響を及ぼしかねない肩こりを解消して薄毛のリスクを軽減したい人は、参考にしてください。

 

肩こりが原因で薄毛になる理由

(出典:(1)Ritsuko Ehama 「Infuluence of Scalp Problem on Physical Properties of Hair and Their Prevention by Plant Extracts」)
肩こりを説明する男性医師

肩こりが原因で薄毛になる理由は、肩から首にかけての血行が悪くなると、頭皮への血流が減るといわれているからです

血液は全身に酸素や栄養素を運ぶ役割を担っているので、血流が滞ると頭皮が酸素・栄養不足になると考えられています。頭皮が栄養不足に陥ると、健康な髪を作る能力が低下してしまい薄毛に繋がるのです。

髪を健やかに保つには、頭皮の血行が良い状態であることが第一条件となります。いくら髪に良いとされる栄養素を摂っても、きちんと行き渡らなければ意味がありません。

頭皮の血行不良が悪化すると抜け毛の原因にもなるので、肩こりはしっかりとケアしましょう。

 

肩こりになる原因

肩こりに悩む男性

肩こりになってしまう原因は、以下の4つです。

筋肉の緊張
筋力不足
冷え性
過度な食事制限

これらに当てはまるからといって、必ずしも肩こりになるわけではありません。しかし肩こりになりやすい状態であると考えられるため注意が必要です。

肩こりの原因を詳しく解説していきます。

筋肉の緊張

肩の筋肉が緊張して硬くなってしまうと血行が悪くなり、肩こりになります。デスクワークの人に肩こりが多いのは、長時間同じ姿勢を取ることで、筋肉に負担がかかっているからです。

長時間同じ姿勢を取った場合は、その分体を動かす・ストレッチをするなどの必要があります

運動などをせず放置していると、筋肉が硬くなったままほぐされません。そうすると疲労物質や痛み物質が溜まってしまい、肩こりに繋がります。

PC作業をする人に多い前傾姿勢も肩こりの原因です。PCを使うときは猫背にならないように意識しましょう。

筋力不足

筋力が不足している人も、肩こりになりやすいといわれています。筋力不足だと体を支える力が弱く、姿勢が悪くなってしまうからです。姿勢が悪いと筋肉が疲労しやすくなり、肩がこりやすくなります

また筋力が低下していると、体が緊張状態になりやすいのも良くない点です。筋力が衰えると肩への負担が増えるので、気をつけましょう。

筋肉には血液を押し流す役割もあります。筋肉量が少ないと冷え性にもなりやすいため注意が必要です。

冷え性

冷え性は全身の血行が悪くなっている状態なので、肩や首の血行も悪くなります。慢性的な冷え性の人は、肩こりになりやすいため気をつけましょう。

体を動かし筋肉をつけることで体が温まりやすくなるので、冷え性改善には適度な運動が効果的です。肩こり改善の効果が期待できるので、積極的に体を動かすようにしましょう。

また冷え性の場合は、生野菜や冷たい飲み物を避け、体を温める食材や飲み物を摂るようにすることも大切です。生姜・にんにく・根菜などは体を温めるので、意識して摂ることををおすすめします。

逆に控えるべき食べ物は、甘い物・ファストフード・スナック菓子です。これらは体を冷やし血液をドロドロにするので、食べすぎないようにしましょう。

過度な食事制限

ダイエットのために過度な食事制限をすると、肩こりを引き起こすことがあります。過度な食事制限により栄養素が偏ることで、血行不良や筋肉量の低下を招く恐れがあるからです

どの栄養素も大事なのですが、特にビタミンやミネラルの不足には気をつけましょう。なぜならビタミンEには末梢血管を広げ、全身の血流を良くする作用があるからです。

ビタミンが不足すると血流が悪化するので、肩こりも悪化する恐れがあります。

また炭水化物やタンパク質を極端に減らすのも、冷え性の原因となるので注意してください。過度の食事制限をしてしまうと、髪の毛に必要な栄養素も不足してしまいます。

髪にとって良いことは一つもないので、食事はしっかりと摂りましょう。

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肩こりの解消方法

横になってマッサージを受ける男性

肩こりの解消に効果的な方法には以下があります。

肩や首をこまめに動かす
姿勢を良くする
適度な運動をする
湯船に浸かる
寝る前にストレッチをする

普段の生活で簡単に取り入れられそうなものを選びました。それぞれ詳しく解説していきます。

肩や首をこまめに動かす

肩こりの解消には肩や首をこまめに動かし、筋肉の緊張状態をほぐすのが効果的です。仕事の休憩時間や少し疲れてきたと感じたときに、少し肩や首を回すだけでも良いのでやってみてください。

肩や首を回すときは、ゆっくりと大きな動作で行いましょう。筋肉が伸びているのを感じるのがポイントです。

肩甲骨のストレッチや首を前後左右に倒すのも効果的なので、こまめにやってみることをおすすめします。

姿勢を良くする

猫背など姿勢が悪い状態は、肩や背中に負担がかかります。姿勢を良くすることで肩こり解消に繋がるので、意識してみましょう。

立っているとき・歩いているときはもちろん、デスクワークの人は椅子に座っているときの姿勢にも、注意してみてください。

デスクワークをするときの正しい姿勢は、椅子に深く腰掛け背筋を伸ばした状態です。デスクとお腹の間に、拳一つ分くらい隙間が空くように意識してみましょう。

適度な運動をする

適度な運動は筋肉の緊張がほぐれるだけでなく、血行促進にも繋がるため肩こり解消に効果的です

ランニングや軽い筋トレなどを習慣化してみましょう。ランニングの腕を振る動作が、凝り固まった肩の筋肉をほぐすのに効果的といわれています。

ただし運動不足の人がいきなりランニングをすると、膝を痛める恐れがあるので注意が必要です。

全く運動をしてこなかった人は、まずはウォーキングから始めましょう。ウォーキングでも腕をしっかりと振れば、ランニング同等の効果が期待できます。

運動をする時間が無い人でも、日常生活で運動量を増やすことは可能です。以下を意識してみてください。

歩ける距離は歩く
できるだけ階段を使う
意識して体を動かす
大股で歩く

これだけでも普段使わない筋肉を使うことができ、血行促進になります。本格的な運動はハードルが高いという人におすすめです。

湯船に浸かる

湯船にしっかりと浸かると全身の血行が良くなり、筋肉の緊張も緩まってほぐしやすくなります

肩こりや冷え性の解消に効果的なので、シャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かるのを習慣にしましょう。

湯船に浸かる際はすぐに上がるのではなく、じんわりと汗をかくまで浸かるのがポイントです。お湯は38~40℃程度のぬるめの温度に設定しましょう。

ゆっくりと湯船に浸かることで、副交感神経が働いて血管が拡がります。血行が良くなり冷え性の改善にも繋がるので、面倒でもできるだけ湯船に浸かるようにしましょう。

寝る前にストレッチをする

寝る前に全身のストレッチをすると筋肉の緊張がほぐれ、血流が良くなります。肩こりの解消に繋がるので、寝る前のストレッチを習慣にしましょう。

寝る前のストレッチには、筋肉をやわらげる・血流を良くするだけでなく、副交感神経を活性化させる働きもあります。

副交感神経が活性化されると寝付きが良くなり、代謝が高まることも期待できるので、寝る前のストレッチは積極的に行いましょう。

また寝る前だけでなく、朝起きたら布団から出る前に軽く体を伸ばすのもおすすめです。ゆっくりと伸びをするだけで全身の血行が良くなります。

 

薄毛を防ぐために肩こりを解消・予防しよう

肩こりが薄毛の原因になるという科学的根拠はありません。しかし肩こりによって頭皮の血流が悪くなると考えられています。

頭皮の血流が悪いと必要な栄養素が髪に行き渡りません。薄毛や抜け毛の原因となる恐れがあるので、髪を健やかに保つために肩こりの解消・予防は必要といえます。

肩こりの主な原因は筋肉の緊張や筋力不足、冷え性や過度な食事制限です。複数の原因が組み合わさっている場合もあるので、生活習慣の改善をして肩こりを解消・予防しましょう。

 

監修者紹介
佐藤 明男 医師
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤明男
■ プロフィール
1957年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。
1998年、厚生省(当時) 高度先進医療推進事業でオックスフォード大学医学部客員研究員として英国に国費留学し、帰国後、東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て院長に就任。医療法人TMC理事長を兼任。これまで10,000人を超えるAGA(男性型脱毛症)患者を治療してきた実績を持つ、頭髪治療の第一人者。
■論文・出版情報
2007年 『医療的育毛革命』
2009年 『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』
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