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更新日:2023.01.25

【要注意】薄毛の人が食べてはいけない食べ物7選!薄毛改善に役立つ食べ物も紹介

監修者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤 明男 医師
佐藤明男
さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 日本形成外科学会専攻医, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。  
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薄毛の人は、あまり食べないほうが良いといわれている食べ物があります。知らずに食べていると頭皮環境を悪化させている恐れがあるので注意が必要です。

本記事では薄毛の人が食べてはいけない物と、薄毛改善に役立つ食べ物を紹介しています。薄毛改善のために食生活に気をつけたい人は、参考にしてください。

 

薄毛の人が食べてはいけない食べ物

ハンバーガーとチップス
薄毛の人があまり食べてはいけない食べ物は、以下になります。

カフェイン
脂肪分の多い肉
甘いもの
塩分の多いもの
生卵
お酒

「食べてはいけない」といっても、完全に断つ必要はありません。我慢しすぎもストレスになってしまうので、過剰摂取をしないよう気をつけましょう

なぜあまり食べないほうが良いのか、それぞれ理由を解説していきます。

 

カフェイン

(出典:(1)コーヒー/カフェイン摂取と生活-カフェインの精神運動刺激作用と行動遂行-,(2)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版)
カフェインが髪に良くない理由は、発毛促進の機能を持つアデノシンを破壊してしまう恐れがあるからです

またカフェインは亜鉛と結びつくと、体外へ排出されやすくなる性質も持っています。亜鉛は髪の生成に必要な成分なので、摂りすぎないよう気をつけましょう。

 

脂肪分の多い肉

(出典:(3)アメリカのメキシコと ベトナム系25歳の混血女性に対するにきび患者治療の治験1例淸胃散,魚腥草,鍼の治療が中心,(4)ラットの食餌性高コレステロール血症に及ぼすスピルリナ (Spirulina platensis) の影響,(5)若さを保つ食事学,(6)4.動脈硬化性疾患予防を目指した脂質異常症に対する食事療法update)
脂肪分の多い肉など動物性脂肪の過剰摂取は、薄毛を促進させる恐れがあります。

なぜなら脂肪分を摂りすぎると毛穴が詰まりやすくなる上、血液中に悪玉コレステロールを溜め込んでしまうからです。悪玉コレステロールにより血液が老化してしまうと、髪が抜けやすくなってしまうので気をつけましょう

肉はタンパク質の摂取に必要ですが、脂っぽい肉は控えることをおすすめします。肉の脂身には、コレステロールとして体内に蓄積されやすい飽和脂肪酸が豊富に含まれているからです。

肉が好きで頻繁に食べている人は、できるだけ脂肪分の少ない部位や鶏肉を選ぶようにしましょう。

 

甘いもの

(出典:(7)各種機能性を有する米発酵エキスの研究開発,(8)糖質摂取が血清ビタミン総 B_6, AST, ALT におよぼす影響)
甘いものも薄毛を促進させる恐れがあるので、食べすぎには注意が必要です。甘いものの摂りすぎは皮脂の過剰分泌に繋がり、毛穴が詰まる原因となってしまいます

また糖質の代謝にはビタミンBが必要です。糖分を摂りすぎると、頭皮の新陳代謝に関与しているビタミンBが不足しやすくなるため、甘い物の摂りすぎは良くありません

なお高カカオチョコなら大丈夫と思いがちですが、高カカオチョコは普通のチョコよりも脂質が高くなっています。カフェイン含有量も多いので、髪のことを考えるのであれば食べすぎないように気をつけましょう。

 

ラーメン・カップ麺などの塩分が多いもの

(出典:(9)食塩の過剰摂取とそれに関する諸問題)
ラーメンやカップ麺など塩分の多いものも、髪には良くありません。塩分の過剰摂取は血液をドロドロにしてしまい、血行が悪くなるといわれているからです

血行が悪くなると、必要な栄養素が髪にきちんと運ばれなくなります。栄養素が運ばれないと抜け毛を誘発してしまうので、血行不良の原因となる食べ物は摂りすぎないようにしましょう。

 

生卵

(出典:(10)食塩の過剰摂取とそれに関する諸問題,(11)ビオチン代謝と腸内細菌,(12)非熱凝固性卵白の栄養成分の検討)
生卵も薄毛を促進させるといわれているので、食べすぎないよう気をつけましょう。

生卵が髪に良くない理由は、卵の白身にアビジンが含まれているからです。アビジンは育毛促進成分であるビオチンと結合すると、そのまま体外へ排出されてしまいます

しかしアビジンは熱に弱いので、卵を加熱すれば問題ありません。髪への影響が気になる場合は卵を加熱し、卵かけごはんの場合は黄身のみを食べましょう。

卵は栄養価が非常に高いので、必ずしも悪いわけではありません。食べ方に気をつけて賢く取り入れましょう。

 

お酒

(出典::(13)アルコールと肝臓病 | e-ヘルスネット(厚生労働省),(14)初代培養肝細胞を用いた肝臓のタンパク質, アミノ酸代謝と栄養)
お酒の飲み過ぎも薄毛の原因になるといわれています。過度の飲酒により肝臓に負担がかかってしまうと、肝臓でタンパク質を作る働きが弱まる恐れがあるからです。

髪の構成成分の大部分はタンパク質なため、肝臓が弱ることは髪にとって死活問題です。髪のためにも肝臓を労るようにしましょう。

お酒が好きで我慢できない人は、週のうち1~2日は休肝日にするのがおすすめです。お酒を飲まない日を作るだけでも肝臓は多少休まります。

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薄毛の改善に役立つ栄養素・食べ物

様々なサラダ
薄毛の改善に役立つとされる栄養素は以下になります。

タンパク質
ビタミン
亜鉛

各栄養素を豊富に含む食べ物も併せて紹介します。いくら髪に良い食べ物でも過剰摂取には気をつけましょう。無理ない範囲で普段の生活に取り入れてください。

 

タンパク質

(出典:(15)タンパク質とアミノ酸)
タンパク質は髪を作る上で重要な栄養素なので、積極的に摂る必要があります。なぜなら髪を作るケラチンの主成分であるアミノ酸は、タンパク質に含まれているからです

タンパク質が豊富に含まれている食べ物は以下になります。

大豆製品
乳製品
牡蠣

上手におかずに取り入れて摂取するように心がけましょう。

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ビタミン

(出典(16):ビタミンEによる凍瘡の治療経験,(17)魚類肉中のビタミンB6含量)
ビタミンA・B・Eも薄毛予防に効果的とされているので、積極的に摂りましょう。ビタミンAやビタミンEには血行促進作用があり、抜け毛予防に役立つといわれています。

ビタミンBには頭皮の新陳代謝を促進する働きがあるため、ビタミンAやEと併せて摂取したいところです。ビタミンAやEが豊富に含まれている食べ物は、以下などが挙げられます。

にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜
ナッツ類
ごま
紅花油
玄米

ビタミンBが豊富に含まれている食べ物は、以下の通りです。

玄米
小麦胚芽油
豚肉の赤身
レバー
大豆
マグロ

ビタミンBが豊富な食べ物には、タンパク質が豊富な食べ物と重なる物も多く見られます。豚肉・レバー・卵・大豆・マグロを積極的に摂ると、ダブルで栄養素が摂れて効率的です。

 

亜鉛

(出典:(18)頭髪外来における内服・外用による男女の発毛治療,(19)ホソカワミクロンが提唱する内外育毛ケア理論)
亜鉛はケラチンの合成に欠かせない成分で、毛母細胞の増殖を促進する働きがあります。薄毛の原因となる男性ホルモンの発生を抑制する効果も期待できるため、薄毛対策にはうってつけの成分です。

亜鉛は何もしなくても1日に15mgほど消費され、飲酒・喫煙・過度なストレスでも減少してしまいます。不足しやすい栄養素なので、意識的に摂取するようにしましょう

なお亜鉛の継続的な過剰摂取は、嘔吐・イライラ・不安感などの副作用が起きる恐れがありますが、亜鉛は体外に排出されやすいので、過度の心配は不要です。

亜鉛が豊富に含まれている食べ物は、以下が挙げられます。

牡蠣、シジミなどの魚介類
納豆
豚レバー
赤身肉
鶏肉
いわし
ごま
アーモンドなどナッツ類

日常的に取り入れやすい食材が多いので、積極的に摂るようにしましょう。

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【注意】薄毛になりやすい食生活

朝食の様子
食べ物だけでなく、食生活も薄毛を引き起こす原因になります。以下に当てはまる場合は注意が必要です。

過度の食事制限
頻繁な外食
食べすぎ

それぞれ詳しく解説します。

過度の食事制限

(出典:(20)マウスのタンパク質栄養状態と体毛タンパク質合成の関係について,(21)洗浄料とその作用)
過度の食事制限をすると、髪に必要な栄養素が行き渡らず薄毛を促進させてしまいます。栄養素は生命維持に必要な臓器に優先して送られ、生命と直接関わりのない髪は後回しになるからです。

また脂肪分をカットしすぎるのも、頭皮が皮脂不足になってしまい良くありません。皮脂不足になると頭皮が乾燥し薄毛に繋がります。

栄養バランスの良い食事を規則正しく摂るようにしましょう。

 

頻繁な外食

頻繁な外食も薄毛になりやすい食生活といえます。栄養バランスが偏りやすい上に、塩分・糖分・脂質が多い物も多く、髪にとって悪影響を及ぼしやすいからです

自炊をする時間が取れずどうしても外食ばかりになる場合は、極力和食を選びましょう。サラダなど野菜を積極的に摂るのもおすすめです。

外食をする際は必要な栄養素を摂れているか考えながら、健康重視でメニューを選びましょう。

 

食べすぎ

食べすぎも髪には良くありません。食べすぎは内臓に負担をかけてしまい、胃腸が弱る原因となるからです

胃腸が弱ると必要な栄養素をきちんと吸収できなくなるので、薄毛を促進させる恐れがあります。食事をする際は常に腹八分目を意識しましょう。消化吸収を良くするために、よく噛むことも大切です。

 

薄毛予防にはバランスの良い食事を

髪に悪い食べ物・良い食べ物を挙げましたが、薄毛予防にはバランスの良い食事を心がけることが大切です。髪に良い食べ物を無理ない範囲で取り入れ、髪に悪い食べ物は極力減らしましょう。

「髪に悪いから今後一切食べない」と決めてしまうと、ストレスが溜まり、かえって髪に悪影響です。「髪に悪い食べ物でもたまにご褒美でなら有り」と決めておけば、無理なく薄毛対策ができます。

 

監修者紹介
佐藤 明男 医師
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤明男
■ プロフィール
1957年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。
1998年、厚生省(当時) 高度先進医療推進事業でオックスフォード大学医学部客員研究員として英国に国費留学し、帰国後、東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て院長に就任。医療法人TMC理事長を兼任。これまで10,000人を超えるAGA(男性型脱毛症)患者を治療してきた実績を持つ、頭髪治療の第一人者。
■論文・出版情報
2007年 『医療的育毛革命』
2009年 『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』
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