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2021.08.02

夏こそ「頭皮ケア」のハイシーズン! 前編 頭皮の 2 大悩み「ニオイ・アブラ」を解消秘策!

監修・対談者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤明男
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。
タレント
木口亜矢
雑誌、バラエティ番組、映画、ドラマなどに多数出演。趣味はスキューバダイビング。出身地は神奈川県。

薄毛治療のオピニオンリーダー佐藤明男先生に薄毛にまつわる知識をお聞きする当連載。第3回・第4回は具体的な「夏の頭皮ケア」を取り上げます。前編となる今回のテーマは、多くの人が悩んでいる「ニオイ・アブラ」の解消方法です。

まずはニオイとアブラの関係について知っておこう

木口:髪や頭皮についての悩みの中でも、夏場は「ニオイ」や「アブラ」のベタつきが気になるという人が多いように思います。

佐藤:夏は汗をかきやすく、皮脂の分泌が活発になります。寒い季節にはあまり気に留めない頭のニオイやアブラが気になってくるのです。

木口:頭のアブラは不快なだけでなく、髪がベタついてしまい見た目の問題も気になります。ニオイは自分自身では確認しにくい分、「周囲から頭が臭いと思われているかも…」と1人で思い悩む人も多そうですね。

佐藤:頭皮を指の腹で優しくこすり、指についたニオイを確認することで簡単にセルフチェックできますよ。

木口:この方法なら自分でも手軽に確認できますね!

佐藤:あと、AGA(男性型脱毛症)でまだ服薬していない人が外来にいらっしゃると、どなたも同じ頭のニオイがするのですぐに分かります。酸っぱさを伴った強いニオイです。たとえるなら、男性の万年床のニオイとでもいえば分かりやすいかな。

木口:AGAの人とそうでない人では、ニオイが違うということですか?

佐藤:ニオイの強さが違うのです。基本的に男性の頭は臭くなりがちですが、AGAの人はニオイが強く、AGAでない人はニオイがそれほど強くないのです。

木口:どうして、ニオイの強弱がでるのでしょうか?

佐藤:AGAの人は、男性ホルモンによって皮脂の分泌量の増加と、皮脂の質的な変化が起こるからなんです。

木口:皮脂とニオイが関係あるということですか?

佐藤:そうです。まずは、なぜニオイやアブラが出るのか、そのメカニズムから知っておくと具体的な対策にも役立てられますよ。

木口:ニオイの原因やアブラっぽくなる理由!ぜひ知りたいです。

ニオイとアブラは関係あり!

佐藤:頭皮のニオイとアブラは密接に関係しています。皮脂の分泌が増加すると菌が繁殖しやすくなり、それがニオイの原因になるからです。まずは、ニオイとアブラの関係から解説しましょう。

皮脂で菌が繁殖し、ニオイの原因に

(出典(1):男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版)
(出典(2):『 医療的育毛革命 』( 佐藤 明男 / 講談社+α新書)P.66)

佐藤:そもそも頭皮は、体全体の中で皮脂腺がもっとも多い部位です。髪に隠れているので分かりにくいですが、テカテカしやすい額から鼻にかけてのTゾーンよりも皮脂腺が多いのです。また、男性は男性ホルモンの影響で女性よりも皮脂の分泌が活発です。

皮脂腺は毛穴ごとにあり、毛穴から皮脂を分泌して頭皮の潤いを守る役割をしています。皮脂の量は気温が上がると増加するので、暑い夏はほかの季節に比べて頭皮がアブラっぽくなりやすいというわけです。

また、頭皮には常在菌が存在しています。誰の頭皮にもいて通常は無害ですが、脂分を好物のエサとするため、皮脂の分泌が活発になると急激に繁殖します。汗をかいて湿度が高くなれば、さらに菌が好む環境になります。

この菌が繁殖して皮脂を分解し、その際にニオイの原因となる代謝物が発生するのです。

AGAの人はAGAではない人に比べ、男性ホルモンの働きによる皮脂の分泌が活発で、皮脂の質的な変化を起こすため、頭のニオイがきつくなる傾向があります。

*イメージ

ニオイ・アブラを撃退するための簡単ケア術

木口:頭皮のニオイの原因は、皮脂の増加によって菌が繁殖するためなんですね。ということは、皮脂を徹底的に取り除けばベタつきも解消されるし、ニオイもなくなって一石二鳥ですよね。

佐藤:実は、そう簡単ではないんです。菌は皮脂や汗が大好物なので、汚れが蓄積しないように頭皮環境を清潔にすることは大切です。しかし、皮脂は本来、髪や頭皮に潤いを与え、保護するために分泌されます。体に必要なものなので、皮膚の表面に皮脂が無くなってしまうと、もっと分泌しなくてはいけないという信号が出て、よりアブラっぽくなるんです。

木口:なるほど!皮脂が自分の役割を果たそうとして、より分泌されるというわけですね。「頭がオイリーだから1日に何度も洗いたい!」という人もいると思いますが、それだと洗髪すれば洗髪するほどオイリーになるという悪循環に陥ってしまいますよね?

佐藤:そうです。たとえば、入院して数日間、頭を洗えない状況になったとします。最初の2~3日はベタつく感じになりますが、1週間くらい経つと、逆に頭皮が乾燥してくるんですよ。皮脂が頭皮に行き渡れば、それ以上皮脂を出さなくてもよいという信号が出るからです。洗うから皮脂が出るんです。

木口:では、洗わないほうがよいということですか?

佐藤:それだと大変不潔ですし、それこそ夏場などはとんでもない悪臭を発することになってしまいますよね。洗いすぎない程度に清潔に保つことが大切なんです。

木口:適度な清潔を心がけるのが一番よいということですね。

佐藤:はい。正しいケアを知らないと、いつまでたってもニオイやベタつきが解消されず、それどころか髪や頭皮にとって悪い影響を与えることにもなります。

木口:誤った取り組みをしていると、せっかくの努力が逆効果になってしまうんですね。佐藤先生!頭皮のニオイ・アブラへの正しい対処法を教えてください!

ニオイ・アブラ対策には正しいケアが大切

佐藤:過剰な皮脂の分泌は菌を繁殖させ、ニオイやベタつきの原因になります。だからといって皮脂を取り過ぎると、皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。ニオイ・アブラ対策には、正しいケアで良好な頭皮環境を保つことが大切です。

ニオイ・アブラの対処法は「シャンプー」にあり!

佐藤:皮脂や汗をそのまま放置しておくと、菌が繁殖して頭皮のニオイの原因になります。また、日々の汚れが蓄積されると、皮脂が髪に広がりベタッとした不潔な印象になってしまいます。

こうしたニオイ・ベタつきの一番の対策は、清潔を心がけて正常な頭皮環境を保つことです。しかし、清潔にしているはずなのになかなか改善しないという人は、まずシャンプーを見直してみるのも手です。

1~2ヵ月使い続けてみてもニオイやベタつきが改善しない、あるいは頭皮の状態が悪化していると感じたら、自分には合っていないということも考えられます。シャンプーの中には成分がきついものもあるので、合わないと頭皮に負担がかかって薄毛の原因になります。

適切な皮脂は髪や頭皮を潤わせ、保護するために欠かせない成分です。必要以上の皮脂を取ってしまうシャンプーは、皮脂の分泌をさらに活発にする可能性があるので、あまりおすすめできません。

ニオイ・アブラの対策には、頭皮によさそうなものを選ぶとよいでしょう。

また、すでに頭皮環境が悪化している人や脂漏性皮膚炎などを起こしている人は、皮膚科などの専門医に相談して低刺激性のシャンプーや抗真菌剤入りのシャンプーへの切り替えを検討してもよいでしょう。

頭皮のアブラ、ニオイ対策にはシャンプー

洗い過ぎや朝シャンはダメ!?意外なNG頭皮ケアに気をつけて!!

・過剰なシャンプーはNG

佐藤:皮脂は取り去ってもすぐに分泌されるため、洗えば洗うほど皮脂の分泌を促すことになります。過剰なシャンプーは、ニオイ・アブラ対策としてNGだと言えるでしょう。

シャンプーのし過ぎは頭皮に負担をかけるので、1日に2回以上の洗髪はおすすめしません。1日1回で十分なので、髪や頭皮の汚れをよくすすぐことです。シャンプーやリンスが頭皮に残らないようにすすぐことも重要です。

・朝シャンよりも生乾きの髪がNG

佐藤:洗髪の時間帯については、朝でも夜でも問題ありません。

それよりも洗髪してから髪をよく乾かさず、生乾きのまま過ごすのはニオイ対策としてNGです。湿度が高いと菌が繁殖しやすく、ニオイの原因になります。また、生乾きの髪にタバコなど周囲のニオイ物質が付着すると、髪の毛が臭くなります。洗髪のあとは、しっかり乾かすことが大切です。

・ゴシゴシ洗いはNG

佐藤:シャンプーの仕方では、頭皮をゴシゴシと乱暴にこするのはNG。ニオイや皮脂をしっかり取りたいからといって力を入れると、頭皮が傷つき、そこに菌が繁殖してニオイがひどくなる場合があります。指の腹で軽く洗う程度のやさしい力加減で、汚れは十分に落ちます。

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ArtNature

アートネイチャー

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