# HAIR CARE
2021.11.11

AGAのタイプ一覧と特徴!治療を始めるタイミング、治療薬の種類も紹介

監修者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤明男
さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 横浜市立大学非常勤講師, 日本形成外科学会専門医, 日本再生医療学会専門医・代議員, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。

AGAには複数のタイプがありますが、違いが分からない人は少なくありません。AGAのタイプによっては、すぐに治療を始めたほうがよい場合もあるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

この記事では9種類あるAGAのタイプと、特徴を解説しています。治療を始めるタイミングや治療薬の種類にも触れているので、参考にしてみてください。

 

AGAのタイプ一覧

AGAのタイプは9種類あり、ハミルトン・ノーウッド分類という分類法で分けられています。この分類法は実際に薄毛になった人の症例を集め、よくあるパターンを抽出して作成されたものです

それぞれの特徴と対処法を解説していきます。

 

Ⅰ型

AGAⅠ型は額の生え際から後退し始めて、額がM字型になりつつある状態です。

人によっては薄毛が気になるかもしれませんが、この段階はまだ正常範囲とされており、脱毛は始まっていません。

Ⅰ型の場合は抜け毛が気になりだしたら、まずは生活習慣の見直しから始めましょう

 

Ⅱ型

AGAⅡ型はⅠ型が進行した状態で、生え際の毛が細くなり地肌が透け始めます。

Ⅰ型と比べて額のM字ラインも深くなっているため、やや気になり始める状態かもしれません。

Ⅱ型になると生え際の軟毛化が始まりますが、これでもまだ初期段階です。抜け毛の増加・毛量の減少が気になるようであれば、生活習慣の見直しをしましょう。

しっかりとケアをしていきたい場合は、育毛剤や発毛剤の使用をおすすめします。

 

Ⅱ Vertex型

AGAⅡ Vertex型は、Ⅱ型の症状に加えて頭頂部にO字型の薄毛が現れた状態です。額の生え際と頭頂部の髪が細くなり、伸びにくくなっています。

M字に加えO字型の薄毛も現れているので、気になる人も多いかもしれません。抜け毛の増加・毛量の減少が気になるようであれば、生活習慣の見直しをしましょう。育毛剤や発毛剤も使用すると、より高い効果が期待できます。

 

Ⅲ型

AGAⅢ型は、Ⅱ型がさらに進行した状態です。M字ラインがより深くなり、前頭部も薄毛になってきます。

Ⅲ型では生え際が明らかにM字に後退するだけでなく、短い抜け毛も増えるため早めに対処しましょう。まずは発毛剤を使用し、改善されなければAGA治療をしてみるのも一つの手です

 

Ⅲ Vertex型

AGAⅢ Vertex型はⅢ型の症状に加え、頭頂部もO字型の薄毛になってしまっている状態です。生え際がM字に後退するだけでなく、頭頂部の軟毛化も始まります。

この段階になるとかなり薄毛が気になるので、早めの対処が必要になります。まずは発毛剤を使用し、改善されなければAGA治療を検討しましょう。

 

Ⅳ型

AGAⅣ型はⅢ型よりもさらに生え際が後退して、M字が深くなった状態です。額のM字のみならず、頭頂部にもO字型の薄毛が目立ちます。

Ⅳ型になると頭頂部の地肌が透けて見える状態になるため、すぐにでも対処したいところです。専門機関でAGA治療を受けことをおすすめします。

 

Ⅴ型

AGAⅤ型はⅣ型がさらに進行し、生え際が頭頂部に迫っている状態です。額から頭頂部にかけて薄毛部位が繋がりつつあり、地肌の透けが目立ちます。

Ⅴ型の段階まで来ると、残念ながらホームケアでは改善が難しいのが現実です。時間の経過と共に症状が進行する恐れがあるので、早めにAGA治療を受けましょう

 

Ⅵ型

AGAⅥ型はM字とO字の薄毛が繋がった状態です。この段階になると側頭部と後頭部にしか毛が残らず、頭皮が露出した状態になります。

Ⅵ型もホームケアでは改善が難しく、AGA治療が必要です。また薄毛が進行し始めてからの期間が長くなるほど回復しにくくなるため、早急に対処する必要があります

 

Ⅶ型

AGAⅦ型はⅥ型がさらに進行したもので、側頭部の薄毛も進んだ状態です。また後頭部も頭頂部に近い部分は毛がなくなります。

Ⅶ型は薄毛が最も進行してしまった状態です。専門機関に相談し、AGA治療や手術、ウィッグなどを検討しましょう

 

AGA治療を始めるタイミング

(出典::(1)男性型脱毛症治療薬の研究動向, (2)毛と毛包の解剖・毛髪異常(AGA))

AGAは進行性なので、放っておくと徐々に髪の毛が減ってしまいます。髪の毛を守るために、AGAの症状が出てきたらなるべく早く治療を始めましょう

ただし現在の医療では、AGAを完治させるのは困難です。AGAの投薬治療は薄毛の進行を抑制し、毛量を増やすのを目的としています。

AGAが改善された状態を維持するには、治療を継続し続ける必要があると思っておきましょう

 

AGA治療薬の種類
AGA治療薬で代表的なのは、以下の3つです。

フィナステリド
デュタステリド
ミノキシジル

薬の種類によって期待できる効果の高さや、副作用の度合いが異なります。どの薬を選択するかは医師の判断にもよりますが、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です

それぞれの治療薬の特徴を解説していきます。

 

フィナステリド

(出典:出典:(3)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版,(4)プロペシア(新薬のプロフィル))

フィナステリドは、プロペシアという商品名のAGA内服薬です。薄毛の原因である5aリダクターゼⅡ型を抑制して、抜け毛を防ぎます

フィナステリドは世界で初めて製品化され、すでに60カ国以上で承認されているAGA治療薬です。副作用は性欲減退・ED・肝機能障害ですが、副作用が比較的起きにくく、安全性が高い薬といわれています

 

デュタステリド

(出典:(5)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版)

デュタステリドは、ザガーロという商品名のAGA内服薬です。5aリダクターゼのⅠ型とⅡ型を抑制するため、フィナステリドよりも高い効果が期待できます

フィナステリドと比べて、男性ホルモンの増殖抑制作用が1.5~1.6倍あるため、高い効果を期待する人におすすめです。デュタステリドは毛の本数だけでなく、太さにも良い変化があると報告されています。

ただしフィナステリドと比べて、性機能障害をはじめとする副作用の発現率が、やや高い傾向にあります。主な副作用は、ED・性欲減退・精液減少です。

 

ミノキシジル

(出典::(6)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版,(7) ミノキシジルの発毛作用について))

ミノキシジルは、毛母細胞を活性化し頭皮への血流を促すことで、髪の発毛・育毛を促進するAGA治療薬です

もともとは高血圧の治療薬として開発されましたが、多毛の副作用が発覚したため、薄毛治療薬として再開発されました。プロペシアやザガーロなどと併用されている薬です。

ミノキシジルの副作用は、以下が挙げられます。

脱毛
かゆみ
動悸・息切れ
頭痛
発熱
吐き気
浮腫
体重の増加
肝機能障害
全身の体毛の増加

ミノキシジルは内服薬と外用薬の2種類がありますが、内服薬は国内未承認薬となっています。

 

AGA治療薬を使用する際の注意点
AGA治療薬を使用する際は持病や体質に注意し、続けられる価格のものを選びましょう。

 

持病や体質に注意する

AGA治療薬を使用すると副作用が起きる場合があるので、持病がある人は十分注意してください。

AGA治療を始める際は、現在服用中の薬や過去に起きた副作用を医師に伝えてから薬を処方してもらいましょう。医師が総合的に判断し、安全性が高く効果が期待できる薬を処方してくれます。

また万が一使用中に副作用が出た場合は、すぐにクリニックを受診してください。

 

続けられる価格の治療薬を選ぶ

AGA治療薬は、継続して使用する必要があるので、無理なく続けられる価格帯のものを選びましょう

AGA治療薬は保険適用外のため、クリニックが自由に値段を決められます。薬の価格を確認したうえで、治療を受けるか決めましょう。

中には価格を抑えるために、AGA治療薬を個人輸入する人もいますが非常に危険です。個人輸入の薬には偽物や粗悪品の混入、詐欺などたくさんのリスクがあります。

安いからと個人輸入せず、クリニックで処方してもらいましょう。

 

AGAのタイプは9種類!早めの対処が大切

AGAのタイプは9種類あり、数字が大きくなるにつれ薄毛が進行していることを意味します。早い段階なら進行を抑えることが可能なので、できるだけ早く対処しましょう。

またAGA治療を受ける際は薬の副作用や価格を考慮し、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。信頼できる医師の元で適切な治療を受け、何かあったらすぐ相談するようにしましょう。

文 献
1)日本薬理学雑誌/133 巻 (2009) 2 号/ p. 73-77
2)日本香粧品学会誌/42 巻 (2018) 2 号/ p. 93-97
3).5).6). 日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29) P.2763~2777
4)ファルマシア/42 巻 (2006) 2 号/ P. 164-165
7) 日本薬理学雑誌/119 巻 (2002) 3 号

Produced

ArtNature

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