# HAIR CARE
2021.12.14

薄毛にはタイプがある!タイプ別の対処法や進行度合いについて解説

監修者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤 明男 医師
佐藤明男
さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 横浜市立大学非常勤講師, 日本形成外科学会専門医, 日本再生医療学会専門医・代議員, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。

薄毛が気になり出したとき、「自分は他の人より薄毛が目立つ気がする」と感じる人もいるのではないでしょうか。

実は薄毛にはタイプがあり、それぞれ特徴や現れる症状が異なります。またその時々に似合う髪型もタイプによってさまざまです。

この記事では、薄毛やAGA (男性型脱毛症) のタイプについて詳しく紹介します。

 

一般的に薄毛と呼ばれるものは?

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一般的に「薄毛」と呼ばれるものには、大きく分けて次の2種類があります。

AGA (男性型脱毛症)
円形脱毛症

 

AGA (男性型脱毛症)

(出典:(1)男性型脱毛症のフィナステリド治療効果と アンドロゲン受容体遺伝子CAGリピート多型との相関性)

AGA (男性型脱毛症) は、男性特有の薄毛の症状です。

男性ホルモンのジヒドロテストステロンにより、髪の成長を妨げられることで引き起こされます。ジヒドロテストステロンは還元酵素の一種である5αリダクターゼとの結合によって生成されます。

AGAになるとヘアサイクルの成長が短縮されて、太い髪が生えてきません。細く短い毛が増えて、その部分だけ薄くなることで薄毛が目立ってしまいます。

 

円形脱毛症

(出典:(2)日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版)

丸い形に脱毛する薄毛の症状を円形脱毛症と呼びます。円形脱毛症のタイプは、主に次の4つです。

通常型 (単発性・多発性) 丸い脱毛斑が1〜複数個現れる。完治には半年〜2年程度を要する。
蛇行型 側頭部を起点に後頭部まで帯状に脱毛していく。治療期間は比較的長くなる。
全頭型 脱毛班が頭部全体に広がり髪がすべて抜け落ちる。治療は時間がかかる。
全身 (汎発) 型 頭皮を含む全身の毛が抜け落ちる。円形脱毛症の中で最も重度な症状。

円形脱毛症の原因は、まだ解明されていない部分がありますが、自己の免疫が細胞に攻撃をする自己免疫疾患によるものと考えられています。

 

薄毛のタイプとは?

薄毛の形のタイプは大きく分けて3種類あります。

M字タイプ
O字タイプ
U字タイプ

 

M字タイプ

M字タイプは生え際が後退し、前方から見ると髪がMの形になってしまう薄毛の状態です。

M字タイプの対処法

(出典:(3)男性型脱毛症のフィナステリド治療効果と アンドロゲン受容体遺伝子CAGリピート多型との相関性)
(出典:(4)ミノキシジルの発毛作用について)

M字タイプはAGAによる薄毛なため、医療機関の受診が望ましいです。

治療ではジヒドロテストステロンの生成に必要な5αリダクターゼII型を阻害する、フィナステリドなどの内服薬を使用します。

また血行を促して髪の成長をサポートするミノキシジルの外用薬を併用することもあります。

M字型の薄毛は頭皮環境の悪化以外に、眼精疲労による前頭部の血流悪化でも引き起こされるのが特徴です。そのため日ごろから目の疲れを溜めないように生活しましょう。

M字タイプのスタイリング方法

M字タイプの人はショートカットがおすすめです。ショートカットにすれば、生え際が目立たなくなります。

スタイリングをする際は、ワックスを手のひらに伸ばしてから髪全体を立ち上げるようにつけるのがポイントです。清潔感を出しつつ、M字が目立ちにくくなります。

 

O字タイプ

O字タイプは頭頂部の薄毛が目立ち、上からチェックしたときにOの形になるタイプです。頭皮環境の悪化や不規則な生活習慣など、さまざまな原因で引き起こされます。

O字タイプは後頭部の髪が薄くなっていく状態なので、自分ではなかなか気づけないのが特徴です

O字タイプの対処法

(出典:(5)ミノキシジルの発毛作用について)

M字タイプ同様にAGA による薄毛で、医療機関の受診が望ましいです。

頭頂部は血管が少なく血流が不足しがちなので、血行を促す作用のあるミノキシジルを使用します。ミノキシジルは外用薬のため、浸透性を高めることが重要です。事前にしっかりとシャンプーをしてから塗りましょう。

O字タイプはヘアケアに努め、常に頭皮環境を清潔に保っておくことが大切です

O字タイプのスタイリング方法

O字タイプの人は、頭頂部をボリュームアップさせるように髪をセットしましょう。オールバックなら頭頂部の薄毛をカバーできます。

その他のおすすめはソフトモヒカンです。トップの髪を長めに残しサイドや襟足を短くカットする髪型なので、薄毛がわかりにくくなります。

スタイリング剤はオールバックならジェル、ソフトモヒカンはワックスを使うと髪に馴染みやすくセットしやすいです

 

U字タイプ

U字タイプはおでこの生え際が後退するタイプです。M字からより進行して、前頭部の髪が薄くなることで引き起こされます。

U字タイプの対処法

U字タイプは複数の治療法を併用して、早期の改善を目指すのが望ましい薄毛の状態です。ミノキシジルとフィナステリドを併用すれば、より高い改善効果が期待できます。

またU字タイプは、生活習慣の改善によっても髪の成長を促せます。具体的には5α還元酵素を抑制する亜鉛の摂取を心がけた食生活や、適度な運動などです。

U字タイプの薄毛改善には睡眠も欠かせません。眠り始めてから3時間に髪の成長に必要なホルモンが多く分泌されるので、十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を心がけましょう

U字タイプのスタイリング方法

サイドを刈り上げるツーブロックは、前頭部の髪が目立つのでU字タイプでも薄毛が気づかれにくくなります。

ツーブロックのスタイリングは、ワックスを手のひらに伸ばして髪全体につけ、立体的にするのがポイントです。

 

薄毛の進行度合い9タイプ

薄毛の進行度合いは、AGAの進行度合いを識別するために用いられる「ハミルトン・ノーウッド分類」という分類法により、次の9つに分けられます。

Ⅰ型
Ⅱ型
Ⅱ Vertex型
Ⅲ型
Ⅲ Vertex型
Ⅳ型
Ⅴ型
Ⅵ型
Ⅶ型

数字が大きくなるほど、薄毛の範囲が広がっていくのが特徴です。症状が軽いうちに治療を進めましょう。

 

Ⅰ型

Ⅰ型は額の生え際から薄毛になる状態です。M字型にラインが後退し始めます。

薄毛の初期段階で外観上は薄毛に気づきにくいですが、Ⅰ型で治療を進めると薄毛改善の効果が期待できます。

 

Ⅱ型

Ⅱ型はⅠ型からさらに進行した状態です。M字型の切れ込みがさらに深くなっていきます。

自分でも薄毛がわかる段階です。しかしⅠ型と同様、早めに治療を進めれば十分に薄毛の改善が見込めます。

 

Ⅱ Vertex型

Ⅱ Vertex型はⅠ型の薄毛から派生した状態です。頭頂部にO字の薄毛が見られるようになります。生え際や頭頂部の脱毛面積から薄毛を認識できるレベルです。

まだ初期状態なので、この段階で治療を進めれば薄毛改善の効果が期待できます。

 

Ⅲ型

Ⅲ型はⅡ型からさらに進行し、M字型の切れ込みがかなり深くなっている状態です。前頭部の薄毛がわかりやすくなり、髪全体のボリュームが乏しくなります。

そのため自分だけでなく、周囲からも薄毛を認識できる状態です。Ⅲ型から速やかな治療が必要となってきます。

 

Ⅲ Vertex型

Ⅲ Vertex型はⅡ Vertex型よりも額の生え際の後退が大きくなっている状態です。頭頂部もO字型の薄毛になっていく段階で、そのまま放置しているとⅣ型へと移行します。

この段階で治療を進めなければ、薄毛の改善に長期間を要します。

 

Ⅳ型

Ⅳ型はⅢ型より薄毛が進行した状態です。はっきりとM字の薄毛が確認できる進行度合いで、頭頂部のO字型がⅢ型に比べて大きく広がっています。

 

Ⅴ型

Ⅴ型はⅣ型より薄毛が進行した状態です。Ⅳ型よりも生え際が頭頂部に迫るようになり、O字型の薄毛の範囲もかなり広がっていきます。

前と後ろの境界で何とか髪が残っている状態で、このまま放置していると前後の脱毛部分が繋がってしまいます。

 

Ⅵ型

Ⅵ型はⅤ型より薄毛が進行した状態です。M字になった生え際とO字型の状態が繋がり、側頭部と後頭部のみ毛が残っているので、全体のバランスが悪くなります。

 

Ⅶ型

Ⅵ型は9タイプの中で薄毛が最も進行している状態です。

それまで残っている側頭部の薄毛も進み、後頭部も頭頂部に近い部分はほとんど発毛しません。もみあげと襟足以外の部位から毛髪が失われている段階です。

Ⅶ型は治療に最も時間を要します

 

薄毛のタイプを知り必要な対処をしよう

薄毛のタイプは人によって異なります。それぞれのタイプに合わせて治療を検討することが大切ですが、治療を始めたからといって、即日に効果が現れるものではありません。

そのため髪型やスタイリングを工夫して、全体的にボリュームを出せるようにしてみましょう。

すでにAGAの進行が始まっている場合は、気づいた段階で進行レベルをチェックして、治療を始めることをおすすめします。

文 献
1). 3). Skin Surgery:17(2);P.80-86,2008
2). 日本皮膚科学会雑誌/127 巻 (2017) 13 号/P. 2741-2762
4). 5). 日本薬理学雑誌/119 巻 (2002) 3 号

Produced

ArtNature

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