# HAIR CARE
                   
更新日:2022.09.18

髪質が変化する原因とは?対処方法を徹底解説

監修者紹介
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤 明男 医師
佐藤明男
さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 日本形成外科学会専攻医, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。  
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「以前と比べて髪質が変化してきた」 と感じている人は多いのではないでしょうか。

髪質はさまざまな要因で変化する可能性がありますが、生活習慣が原因であることが多い傾向にあります。

健やかな髪を保つために、本記事では髪質が変化する原因と髪質の変化を防ぐための方法を解説します。

 

髪質が変化する原因

スーツで電話をする男性
髪質が変化する原因は、以下のことが考えられます。

加齢
ドライヤーの熱
栄養が偏った食事
ストレス

それぞれについて詳しく解説します。

 

加齢

(出典:(1)頭皮頭髪の年代変化について)
加齢によって髪の成長が遅くなる傾向にあり、髪質が変化することがあります

一般的に加齢に伴い、髪が細くなるなど髪質の変化の悩みが多くなってきます。

年齢別の変化としては、40代頃から白髪が見られる、50代半ば頃から白髪が増え髪のハリやコシがなくなってくるなどです。

 

ドライヤーの熱

(出典:(2)頭髪化粧品と毛髪)
ドライヤーで熱を与えすぎることも、髪質の変化を招く原因になります。

ドライヤーの熱により髪のタンパク質が変化したり、頭皮がやけどを起こしてくせ毛が出たりする場合があります

ドライヤーを使う際は、髪から20〜30cm離してこまめに動かし、髪が熱くなりすぎるのを防ぎましょう。

またドライヤー時のブラッシングもダメージの原因になるので、髪を引っ張らないように注意してください。

 

栄養が偏った食事

(出典:(3)Ritsuko Ehama 「Infuluence of Scalp Problem on Physical Properties of Hair and Their Prevention by Plant Extracts」)
ファストフードなど偏った栄養を取っている人は、栄養不足に注意しましょう。

髪を作るうえで必要不可欠なタンパク質や亜鉛、ビタミンなどが不足していると、髪が十分に成長できず髪質の変化に繋がります

さらに栄養不足だと髪質の変化だけでなく、髪のツヤも悪くなりやすいです。

また脂質の摂りすぎも注意が必要です。脂質過多の食事をしていると皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなることで髪質に影響をおよぼしてしまう恐れがあります。

 

ストレス

(出典:(4)疲労とストレス)

ストレスも髪質の変化の原因です。ストレスが過剰にかかると自律神経のバランスが乱れてしまい、血行が悪くなって頭皮に必要な血液が十分に行き渡らなくなります。

血液によって栄養は頭皮に運ばれるので、血行不良になると栄養不足を招き、髪質が変わる原因になってしまうのです

 

髪質の変化を防ぐための方法

考える人
髪質の変化を防ぐための具体的な方法を紹介します。

 

バランスの良い食事を摂る

(出典:(5)e-ヘルスネット たんぱく質,(6)頭髪外来における内服・外用による男女の発毛治療)
髪に栄養をしっかりと行き渡らせるために、タンパク質やミネラルなどが含まれた、バランスの良い食事を心がけましょう

タンパク質は髪の材料になります。亜鉛 (ミネラルの1種) は髪の主成分であるケラチンの合成に欠かせません。

食事だけで栄養が十分に摂れない場合は、サプリメントで補うのも1つの方法です。

 

シャンプー方法を見直す

正しい方法でシャンプーをすれば頭皮環境が清潔に保たれるので、髪質の変化を防げます。そのためシャンプー方法を見直すことも重要です。

まずはシャンプーの仕方や使っているシャンプーの種類、髪の乾かし方について見直しましょう。

シャンプーをする際は、指の腹を使ってやさしく洗います。ゴシゴシと力を入れて洗うと、頭皮にダメージを与えてしまうので注意しましょう。

さらに洗い方だけでなく、使用するシャンプーの種類に気をつけることも大切です。界面活性剤の作用が強すぎるシャンプーで洗うと、髪の水分が奪われて髪質が変わってしまう可能性があります。

そのため低刺激で洗浄力がマイルドな、シャンプーがおすすめです。

 

良質な睡眠を取る

(出典:(7)第3章 主な医薬品とその作用)
髪を育てる成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されるので、良質な睡眠を取ることが大切です

質の高い睡眠を取るために、以下のことを心がけましょう。

寝る3時間前には食事を終わらせる
寝る2時間前までにぬるめの風呂に入ってゆったりする
就寝前のスマホやPCの使用を控え、ブルーライトを浴びないようにする
就寝前にカフェインを摂取しない

また睡眠の質だけでなく、十分な睡眠時間を確保することも髪にとって重要なポイントです。適した睡眠時間は個人差がありますが、最低でも6時間は寝るようにしてください。

 

ストレスを溜め込まないようにする

髪質のことを考えるのなら、ストレスを溜めないように気をつけましょう

ストレスは日頃からこまめに発散することが重要です。適度な運動や好きなことをする時間を作るなど、自分なりのストレス発散方法を見つけておきましょう。

 

頭皮マッサージをする

(出典:(8)地肌マッサージの頭皮への作用)
頭皮をマッサージすることで血行が良くなり、髪へ栄養が行き届きやすくなるため、髪質の改善が期待できます

頭頂部や後頭部を、指の腹でクルクルと回しながらマッサージするのが効果的です。

頭皮マッサージは、体が温まり血行が促されている状態の入浴時に行うと、より高い効果が期待できます。

 

髪質が変化してきたら生活習慣を見直してみよう

今回は髪質が変化する原因と、髪質の変化を防ぐ方法について紹介しました。

髪質の変化は一つの原因だけでなく、複数の要因が重なって起きていることも少なくありません。そのため生活全般を見直すことが大切です。

髪質の変化の改善には、バランスの良い食事を摂る・シャンプーの方法を見直す・良質な睡眠を取るなどの対策が役立ちます。

ただし髪質が元の状態に戻るまでには一定の時間を要するので、継続して取り組むようにしましょう。

 

監修者紹介
佐藤 明男 医師
東京メモリアルクリニック理事長
佐藤明男
■ プロフィール
1957年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。
1998年、厚生省(当時) 高度先進医療推進事業でオックスフォード大学医学部客員研究員として英国に国費留学し、帰国後、東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て院長に就任。医療法人TMC理事長を兼任。これまで10,000人を超えるAGA(男性型脱毛症)患者を治療してきた実績を持つ、頭髪治療の第一人者。
■論文・出版情報
2007年 『医療的育毛革命』
2009年 『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』
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